すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
阿武隈川(福島県、宮城県)
2016年1月、みちのくの旅に出た。 白河から仙台まで、名所旧跡を巡りながらの旅であったが、これは阿武隈川を下る旅でもあった。(レンタカーであったが) 各地の旧跡とともに阿武隈川を見ていこう。 【「人不忘山」(左)と「人懐かしの山」(右)と阿武隈川】 福島県白河市付近 ![]() 二つの山の間を阿武隈川が流れる。 紀の国の妹背山のような感じであった。 ![]() 上の写真の位置から反対方向(下流)を眺める。 日本の原風景のような光景である 【乙字ケ滝】 福島県須賀川市 ![]() 須賀川市の手前付近。この辺りでは山の間を、文字の「乙」のように屈曲して流れている。 「乙字ケ滝」は小ナイアガラと呼ばれているらしい。 【安達ヶ原の黒塚に近接して流れる阿武隈川】 福島県二本松市 ![]() 名勝「黒塚」はすぐ横にある。 ![]() 堤防から黒塚が見える。 高村光太郎の「樹下の二人」 あれが阿多多羅山 あの光るのが阿武隈川 と絶唱した阿武隈川はこの付近のこと 【信夫の渡しと阿武隈川】 福島市付近 ![]() 【信夫山と阿武隈川】 福島市付近 ![]() この写真も最高やね。 写真撮影の腕前が上がったのかなと思ったが、腕前でなく素材が秀逸なのだろう。 この辺り、月の輪の渡し。 【稲葉の渡し付近の阿武隈川】 宮城県亘理町 ![]() 対岸に日本製紙の工場が見える。 【袖の渡しと阿武隈川】 宮城県岩沼市 ![]() 河口はもうすぐそこ 阿武隈川を詠んだ歌はそれこそ無数にあるが、 今回はとりあえずこれだけ |
阿武隈に霧立ちくもり明けぬとも君をばやらじ待てばすべなし | 源頼義(古今和歌集) |
つばくらめちヽと飛びかひ阿武隈の岸の桃の花今さかりなり | 若山牧水 |