すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


安曇川(滋賀県高島市))





「安曇川」は「あどがわ」と読む。
信州の安曇野のように「あずみ」だと思っていた。
京都市左京区の北東部に源を発し、鯖街道の花折断層を北上し、朽木から東流し、琵琶湖に入る。
琵琶湖に注ぐ河川の中で安曇川の流入水量が最大らしいが、それは下流に広がる沖積三角州の大きさを見て納得できる。








こんな安曇川を詠んだ歌


高島安曇白波は騒けども我は家思ふ廬り悲しみ 万葉集
高島の安曇川に立つ白波は騒がしいけれども、私はただ一筋に家の妻を思っている。
旅の仮寝の床の悲しさに。(「万葉集二」角川ソフィア文庫
) 












安曇川に架かる安曇川大橋
昭和8年竣工の曲弦ワーレントラス橋、2連。
まだまだ現役である。




安曇川大橋から下流方向




上流方向
白波が立ってるような状況ではなかった













昔は上流で伐採した材木を筏流しで琵琶湖まで運んだとか







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