すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


安志乃山(あしのやま)(広島県東広島市)





「つくしにくだるに、あきの国、あしの山を、雨の降るに越ゆるとて」

ひとたびもまだ見ぬ道にまどわぬは雨のあしこそ指南(しるべ)なりけれ 壬生忠見(芸藩通志)


東広島市高屋町杵原に歌碑(経緯度 34.467283, 132.783359 )



広島県東広島市に壬生忠見の歌碑がある。

壬生忠見と言えば百人一首にも選出されている実力派の歌人で、天徳内裏歌合という詠歌の対抗戦でライバルの平兼盛に敗れ、それが原因で悶死したというエピソードがある。

九州へ下向する途上、安芸国で雨に降られながら安志乃山を越えたときに詠んだ歌。

「あめのあし」は、雨足と足山を掛けたものらしい。



と言うことは、この辺りを旧山陽道が通っていたことになるのだが、資料を見る限り、旧山陽道はもっと南の場所を通っている。

壬生忠見は九州へ行く途中、なにゆえここに現れたのか。よく分らない。

よく分らないが、歌碑まで建てているので、それなりの識者のそれなりの根拠があったのだろう。








安志乃山は歌碑の背後の山ということ



多分、写真中央の尖った山だろう












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