すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


阿久原牧(あぐはらのまき)(埼玉県神川町)








阿久原牧。

古代の官牧であり、朝廷へ献進する料馬をこの地で肥育していた。




え〜と、馬の飼育方法とか全然分からないので想像もできないが、牧場は地形的に南側に山があって北側に神流川が流れているので自然の障壁となっていたようだ。



スーパー地形(赤色立体地図)で作製






元禄8年(1695)、水戸光圀は武蔵七党の一つ、児玉党の旧跡を訪ねるために阿久原へやってきた。


児玉党は平安時代から阿久原の牧を管理してきた。始祖は有道惟行で、藤原伊周の落し胤とも伝わっている。


水戸光圀は児玉党の旧跡で歌を詠んでいる。


阿久原に遠峰惟行のあとを訪ねて
阿久原の牧の稲荷に鈴かけて いななく駒にいさむ武士 源 光圀
昔、この地の武士はいくさに出かける時は阿久原の牧の稲荷様に鈴をかけてお祈りをして、
元気のよい馬の「いななき」を聞いて勇ましい思いになって出陣したことでしょう
(訳:神川町ホームページ)


駒形稲荷の傍らに歌碑




遠峰惟行とは児玉惟行のこと。

源光圀は、徳川光圀で水戸黄門様。

水戸黄門様が、時代劇ドラマのような諸国漫遊の世直しの旅の途中、この地を訪れたのか、どうなのか。








■ 現地訪問


下阿久原の交差点に小山がある



小山を上ると小さな広場があった
この写真の左側にある祠が駒形稲荷
歌の中で、武士が鈴をかけた稲荷はここのこと



駒形稲荷から東の方向
左に山があり、右手に向かって徐々に下っていく



駒形稲荷から北東方向
川が見える



ここから見える範囲で古代の牧場があったのだろう













いろいろ書くことを準備していましたが、
こんなかんじで終わります






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