すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
天香具山(奈良県橿原市)
天香具山。 畝傍山、耳成山とともに大和三山と呼ばれている。 標高152メートルで、山というより丘のイメージ。 超有名な百人一首のこの歌 |
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 | 持統天皇(百人一首) |
春すぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山 | 持統天皇(万葉集) |
そんなこんなで、天香具山に行ってきた。 まずは天香具山を遠望 ![]() 南方から天香具山を望む。(山田道より) 丘のような山で、大和三山の他の二つの山のように独立峰でないので、見分けにくい。 この写真の真ん中の(丘のような)山が天香具山。 左の家の後ろに小さく耳成山が見える。 ![]() これは北東からの眺め。(藤原京方面より) 丘のように見える。 ![]() これは北からの眺め。 う〜ん。 天香具山の山麓に、天香山神社という由緒あり気な神社が鎮座。 車を置くところがなかったので、ハザードランプを点けたまま、ダッシュで写真だけを撮ってきた。 こんなかんじ ![]() 入口 ![]() 拝殿が見えるが、簡素なもの。その奥に本殿がある。 とても地味で、好感が持てた。 そんな中で、万葉歌碑を発見。 |
ひさかたの 天の香具山 この夕 霞たなびく 春立つらしも | 柿本人麻呂(万葉集) | |
天の香具山に、今日この夕方、霞がたなびいている。 ああ春になったらしい。(橿原市教育委員会) |