すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


青木の里(滋賀県米原市)







滋賀県米原市能登瀬に、式内社の山津照(やまつてる)神社が鎮座する。古代の息長氏(おきながうじ)が祖先を祀って創建された由緒深い神社である。




山津照神社



本殿
境内、社殿はよく整備されていて心が洗われた。







山津照神社は、中世には「青木の宮」と称されていたようだ。
「青木」は枯れることのない常緑の樹木に通じ、縁起の良い地名である。
この辺りの集落は「青木の里」と呼ばれていた。





「青木の里」を詠んだ歌


木枯の風は吹けども散らずして 青木の里や常盤なるらん 葉室光俊(歌枕名寄)


山津照神社の境内に歌碑



木枯らしが吹いても、青木の里は青々として永遠だ、という歌意。



山津照神社の社頭から青木の里を撮影しようとしたが、イマイチの写真になった。









中世は「青木の宮」と称せられたが、明治以降はもとの山津照神社に復称したらしい。

そして現在では上記境内図で赤く囲っている場所に「青木神社」が境内社として鎮座している。




青木神社











満足度の高い訪問でした





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