すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


青根ヶ岳(奈良県吉野町)






吉野山の奥千本にある標高858Mの山。
吉野の桜めぐりの季節になれば観光客は下千本から約二時間かけて標高差500Mを登っていくらしい。
また桜シーズン以外でも、一般的なハイキングコースになっている。

今回は、この青根ヶ岳を吉野川宮滝から遠く眺めてみた。


「吉野歴史資料館」からの遠望
どれが青根ヶ峰だか分かりますか?


赤い矢印の山です


これです。
手前左が「三船山」、右の大きな山塊は「象山」。
どちらも歌枕です。





み吉野青根が峰の蘿席(こけむしろ)誰れか織りけむ経緯(たてぬき)なしに 万葉集
吉野の青根ヶ峰の苔のむしろ。誰が織ったのだろうか。縦糸も横糸も分からないくらいに素晴らしい。




 あをね山苔のむしろの上にして雪はしとねの心地こそすれ 西行
青根ヶ峰の苔のむしろに雪が降り、まるで蒲団を敷いたような心地がするよ。

「苔」と「むしろ」がキーワードになっているようだ。
青根ヶ峰に登ってないので、よくわからないが、
山には一面に苔が生えているのかな?




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吉野川いはせの波による花や青ねが峰にきゆる白雲 源頼政

写真のように、宮滝の吉野川から青根ヶ峰を
眺めた場合は、こちらの歌の方がマッチする。













ん〜
特に感想ありませ〜ん。






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