すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


青野(岐阜県大垣市)




軽〜いネタ。

岐阜県大垣市の青野。

この辺には広大な野原が広がり、古来、青野ヶ原と呼ばれていた。

天平年間、ここに美濃国分寺が建立。南北朝時代に戦乱で廃退。

現在は田んぼの中に美濃国分寺跡歴史公園として史跡整備されている。






この青野を詠んだ歌

分行ば四方の草木の色もなお青野が原の夏の一ころ 一条兼良(藤川の記)


命あらば花に帰らむ春草の青野が原を今日は行くとも 正徹(なぐさみ草)
もしわが命があるならば、春草の青く茂る青野がを今日行き過ぎても、
花の季節にはまた帰ってくるであろう(日本古典文学全集) 



関ケ原から続く街道が近くを通っており、歌い手は「旅人」で、野原の草木の「青」に掛けた歌となっている。





【美濃国分寺跡歴史公園】 ・・・ 岐阜県大垣市青野町八反田1240


なんというか



奥の山裾に見えるのが、現在の「美濃国分寺」(一般の寺)



国分寺跡といっても、それほど興味がないけど



これほど完璧に敷地全体が整備されているのは、ここが田んぼの真ん中だったからで、多分この地は中世以後ほとんど開発されずにきたのだろう。



南方面を望む。
真正面に見えるのが南宮山。
国分寺の南にある山ということで、南宮山と名付けられたらしい。



北東方向を写す。
田んぼが広がっていた。










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近くに「青墓」や「赤坂」などがあって、カラフルな地名が続きます。





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