すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


荒木(奈良県五条市)

マイナーな古典のゆかりの地を訪れることが趣味なので、ここなどはピッタリの場所である。
とにかく、現在では荒木神社の境内の森が高名な「大荒木の浮田の杜」であるとされているのだが、この荒木神社には他に誰も参拝客がおらず、高名な森と言っても、数年前に植えたのかなと思うぐらい緑が浅く、他に見るべきところもなく、それはそれでええ感じの万葉故地であった。



大荒木神社



現在の「浮田の杜」



かくしてや なほや守らむ 大荒木の 浮田の杜の 標(しめ)にあらなくに 万葉集
このように、このまま守り続けるのだろうか、
大荒木の浮田の杜の標縄ではあるまいに 


荒木神社の境内に歌碑


 清少納言も枕草子で、「森は荒木の森 ・・・ 」と記している。
(112段)






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かくしてやなほや老いなむみ雪降る大荒木野の小竹(しの)にあらなくに 万葉集
 このように、このまま老いて行くのだろうか
大荒木の浮田の杜の小竹ではあるまいに 
















あまり感想もないような、肩のこらない訪問でした。






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