すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
丹波国の大嘗会和歌
常磐なる神なび山の榊葉をさしてぞ祈るよろづよのため | 藤原義忠(千載和歌集) |
みしま木綿かたに取掛け神なひの山の |
中納言兼光(千載和歌集) |
1036年の後朱雀天皇大嘗祭の主基国は丹波国。 この二首の大嘗会和歌は「神並山」、現在の荒木山を詠んでいる。 荒木山は、麓の荒木神社の神体山であることから、常緑の縁起木である榊(さかき)に因んだ歌が詠まれたようだ。 もともと、その麓の荒木神社に訪問する予定であったが、遠くから荒木山を見るに及び、そのボリューム感のある山容の素晴らしさに、どうせ荒木神社に行ってもこれ以上の感動はないだろうと思い、荒木山の写真を撮ってそのまま退散した。 ![]() これが荒木山、昔は神並山 写真では山の重量感が分らなくて残念 ![]() 近づいて撮影 神が山に宿る神体山や歌枕の山は、ひときわ目立ち、素晴らしい形をしているものだ。この荒木山も圧倒的な存在感があった。 |