すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


阿良須(あらす)神社(京都府舞鶴市)


曇る世に柳の原を眺むれは 神の恵やはるる朝霧 高市皇子
風きぬに青葉の山の烟たへ 行く先き遠き雲の上かな 高市皇子


■ 阿良須神社 ・・・ 京都府舞鶴市小倉13


社伝によると、
壬申の乱で大友皇子が謀反を起したのに対し、高市皇子は阿良須神社に参籠し、天下の静謐を願って上記の和歌を詠んだとされる。


柳の原は ・・・ 丹波国加佐郡、阿良須神社があった地
青葉の山は ・・・ 丹後と若狭の国境の山、別名は若狭富士で歌枕、阿良須神社からの距離は5キロ程度



境内に掲示板に詳しい説明があったので転記する
良須神社由緒

(前略)
当社は崇神天皇十年丹波将軍道主王が青葉山に住む土蜘蛛陸耳御笠という兇賊を征伐し給う時豊受大神を神奈備の浅香の森にお祭りされたのを創祀とする。
降りて天武天皇白鳳十年九月三日柳原の地に社殿を建て春日部村の氏神阿良須神社と奉称す遡りて元年大友皇子の御謀反の時越前阿須波の里へ忍び給う高市皇子は当社に幸し天下静謐を大神に祈り御歌を詠し給う。
  
 曇る世に柳ヶ原をなかむれは 神の恵みや晴るる朝霧
 風来ぬる青葉の山の煙りたへ 行き先遠き雲の上かな

御染筆奉納ありたり爾来朝家の御崇敬厚く殊に延暦24年正一位を賜る堀河院御子無きをうれいて当宮に祈願を寄せ給いしに感応ありて宗仁親王誕生あらせられければ寛治元年正一位一宮大明神の御額奉らる御筆は羽林飛鳥卿の御真蹟なり。かくて当社は古来より子宝を授け安産に奇霊なる神徳を現し給うと云う。貞元年中当国に叛賊起こり国内乱れし時藤原保昌賊徒平定を祈願し当社に拝す観応元年3月15日神田5反政所尭基寛正3年神田一反代官河島主計充秀寄進す。而して慶長5年9月7日兵災に罹りて本殿、二の宮、拝殿、御饌殿、神楽殿、中門回廊、宝物等悉く焼失した。
翌3年9月23日細川忠興社を布留山の地へ遷す。即ち今の社地なり。
その後、明暦四年三月二十四日、文政十二年六月三日 両度本殿を改築す。
(後略)








■ 現地訪問


社頭の鳥居




拝殿


















特に感想のない現地訪問でした






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