すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


浅茅ケ原(奈良市)

奈良市の市街地から春日大社の参道を進んでいくと、右手に現れる芝生の園地が浅茅ヶ原。
このあたり、どこも同じような風景なので、どこがどこなのか、よくわかりません。




 春日野浅茅が上に思うどち 遊ぶ今日の日忘れえめやも 万葉集
(私訳)春日野の浅茅の上で仲良しメンバーで遊んだ今日のことは忘れられない




他にもっと良い写真が撮れなかったのか、と思う
ような普通の林の写真。名物の鹿も写ってません。


これも。
実際には、広い芝生エリアもあり、いかにも
奈良公園と言うような光景でした。



これなんか、どない?、鷺池と浮見堂。
万葉の頃はなかったはずやけど。





 茅花(つばな)抜く浅茅が原のつぼすみれ今盛りなり我が恋ふらくは 大伴田村大嬢(万葉集)
(私訳)春になると茅萱の花を引き抜いたりする浅茅の原、
そこに咲くつぼすみれは今盛りですが、
私が貴女を恋しく思う気持ちも、真っ盛りですよ。




春の日の、若者の奔放な青春の日々を
題材にした歌が多いですね。


 








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