すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
朝熊山(三重県伊勢市)
朝熊山と書いて「あさまやま」と読む
「朝熊山 峠の茶屋」
六十余州名所図会(広重、Wikipedia)
伊勢音頭にも
と歌われ、昔から伊勢の観光名所となっていた。 山頂に、金剛證寺が鎮座している。 戦前はケーブルカーも通り、引き続き観光地であったが、戦争でケーブルカーは廃止された。 戦後に伊勢志摩スカイラインが通ったが、現在の伊勢観光においてはマイナーな地位にある。 と言っても、山容は秀麗で、しかも伊勢のどこからでも眺めることができる。 今回は朝熊山には上らず、遠くから写真を撮ってきた。 ![]() 古市の「伊勢古市参宮街道資料館」の前から 写真の真ん中の山 ![]() 月読宮の駐車場から ![]() 二見三津から こんな朝熊山を詠んだ歌 |
くもりなき人の心はあさくまや 鏡の宮の神ぞしるらむ | 大久保右近将監忠寛 |
大久保右近将監忠寛は幕末の人。 安政地震の被害調査のために伊勢に視察旅行に来たときに詠んだ。 「あさま」ではなく「あさくま」としている。 |