すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


阿曽岡(群馬県富岡市)





上毛野(かみつけの)安蘇(あそ)のま麻群(まそむら)かき(むだ)()れど()かぬをあどか我がせむ 万葉集


富岡市の阿曽岡公園に歌碑





う〜ん、万葉歌碑があるので喜んで訪問してみたが、家に帰っていろいろと情報を整理してみると、どうも万葉歌の安蘇山とは関連性がないような。


古代、毛野国に安蘇郡があって、それは現在の栃木県佐野市と一部が群馬県桐生市にまたがる地域であり、その後に毛野国は上野国(上つ毛野)と下野国(下つ毛野)に分割された際に安蘇郡の領域が一部上野国に残ったものとされる。


万葉集では、上つ毛野と下つ毛野の両方の安蘇が詠まれている。

つまり、この歌が詠まれたのは桐生市の辺りのことか。


え〜、大阪在住で、群馬県に行ったのは中学生の修学旅行で鬼怒押出しを見学して以来のことで、桐生市も富岡市もどこにあるのかよく分らないままに事前調査をしていて、まあ、地名にも阿曽岡公園とあり、そこは古墳の阿曽岡遺跡という古来からの土地で、しかも立派な歌碑まで設置されているのだから間違いはないだろうと思い、行ってみたもの。






■現地訪問


すこし小高い丘の上に万葉歌碑が設置されていた



万葉歌碑の説明文



丘の上から周りを撮影



これも



「阿曽岡権現堂遺跡」という古墳の遺跡らしい












たまにはこんなこともあります





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