すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


飛鳥井(京都市上京区)







大失敗。

「飛鳥井」という名水の地を訪問したのに、まったく別のモノばかり見学してきた。

家に帰ってきて、他人のホームページなどを見ていて気が付いた。

「飛鳥井」は現在でも湧出していて、手水として利用されているとのこと。

上の写真は、霊木の小賀玉の木を撮影したものであるが、左手に手水舎の一部がたまたま写っている。

いやはや、残念というか、なんというか、




どうしてこんなことになったのか、
それは飛鳥井のある白峯神宮に、いろいろと見るべきモノが多かったので、それらに目が行ってしまったこと。



■まず、とりあえず小賀玉の木

樹齢800年、京都で最大、京都市指定の天然記念物
古典文学になにか関係があるのかなと思って写真を撮ったが、あまり関連性がなかった。





■蹴鞠の碑

白峯神宮は公卿の飛鳥井家の屋敷跡にある。
飛鳥井家は蹴鞠の宗家だったことから、現在では白峯神宮はサッカーの神様となっている。





■白峯神宮

今出川通りに面している。





■拝殿

サッカー日本代表のフラッグが見える。
ワールドカップ開催の期間は巨大な応援絵馬が登場する。





■本殿

サッカー関係の奉納品



これも





■摂社の地主神社

もともとの飛鳥井家の邸内社。蹴鞠の精進を願っていた。蹴鞠の守護神とされる。
そういう意味では、白峯神宮より本家本元のサッカーの神であろう。





【鞠庭】

年間行事で、蹴鞠の奉納があるようだ。



この日も皆が蹴鞠の練習をしていた。



リフティングの練習が中心であった。



楽しそうに練習されていたが、本番では大勢の観客が見る中で、相当なプレッシャーがあるのだろう。




■左近の桜、なでしこ桜

「右近の桜、左近の橘」は由緒ある神社の象徴であるが、ここの桜は『なでしこ桜』という種類。特徴的な花のサクラらしい。
なでしこジャパンと関連性があるとかないとか。





■崇徳天皇欽仰之碑

白峯神宮は明治時代になって、讃岐の白峯の地に流されていた崇徳天皇の神霊を京都に迎えるために創建された。
このため崇徳天皇の慰霊にちなんだ史跡も多い。





こんな見どころ満載の飛鳥井&白峯神宮に関係する歌を紹介


いかでなほ我手にかけてむすびみん只飛鳥井の影ばかりだに 藤原定家(拾遺愚艸)


あすか井の春の心はしらねども宿りしぬべき花の陰かな 藤原為実(風雅和歌集)


あすか井に やどりはすべし かげもよし みもひもさむし みまくさもよし 催馬楽「飛鳥井」



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瀬をはやみ岩にせかるる瀧川のわれても末にあはむとぞ思ふ 崇徳天皇(百人一首)


白峯神宮の境内に歌碑



小賀玉のしじ葉がもとの飛鳥井の井筒むかしの物語せよ 西村尚


白峯神宮の境内に歌碑






まあ、こんな具合でいろいろと写真を撮っているうちに飛鳥井のことを忘れてしまったということ。
なお、冒頭の「他人のホームページ」というのは次のこと


京都のITベンチャーで働く女の写真日記


「飛鳥井」のページ

ぜひご覧ください。

















サッカー少年がたくさんいました。






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