すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


千田(ちだ)の村(滋賀県長浜市)







大嘗会御屏風
時を得て千田の村(いく)()れど尽せぬ早苗(なる)らん 藤原時光(新拾遺和歌集)



この大嘗会の歌枕の「千田の村」は、現在の滋賀県長浜市の千田(せんだ)のこと。

大嘗会の歌に相応しいように「千田(ちた)」と訓み変えたとのこと。

「千田」は『数多の田んぼ』ということで、実にめでたい地名とされた。

五句にある「早苗」はどうなのか。私は農業に疎いのであるが、「早苗」をインターネットで調べると「苗代から田へ移し植えるころの稲の苗」とあり、特段に祝言性があるように思えない。





■ 現地訪問


集落の入り口にあった看板「蛍と玉姫の里 ようこそ千田へ」
千田の村には「玉姫伝説」が伝わっているようだ
興味ある人は「千田 玉姫」で検索!



看板のあったのは「早刈橋」のたもと
「早苗」と「早刈」は関連性あるのかな



早刈橋の全体写真、背後は千田の集落



田植え直後の田んぼと千田の集落



集落の中


















とても長閑(のどか)な村でした





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