すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


千鳥ヶ滝(神戸市兵庫区)





摂津名所図会ネタなのだが、よく分からない。





【千鳥瀧】
湊川の川上石井村にあり



深山かとおもひきぬればさはあらで千鳥が瀧に汐ぞ満ちくる 袖中抄



名所図会の記述内容はこれだけで、非常にあっさりしている。

歌では、滝に(?)、潮が満ちてくる(?)、とあって、釈然としないのだが。






【現地訪問】

あらかじめ地図で調べたところ、「湊川」の「上流」に「石井町」「石井橋」の地名が見え、しかも滝がありような高低差のある場所は「千鳥町」ときた。
これだ!と思って行ってみたのだが・・・・・・


湊川の上流で、この辺りは石井川というのかな?よく分からない。
この先には烏原貯水池と立ヶ畑ダムがある。立ヶ畑ダムは明治初期に建設された重力式コンクリートダムで、ダムのマニアもうなる歴史的構造物である。



上の写真のポイントから上流に歩いていく。
この辺りから深い木々に遮られ、道から見えなくなる。


     
こんな感じの高低差。
右手の道を上っていく。


     
滝っぽい音が聞こえてきたので、手前の木々の間から覗いてみると、なんと滝が見えた。
けど、ベストショットではない。



この写真も、ちょっとパンチがない。



う〜ん



もう少し上って、滝の上部を確認。
どうも変だなと思ったが、ちょうど雨も降ってきたので、あわてて車を停めている下流部へ帰って行った。







【後日談】
帰宅してから再度「千鳥が滝」を調べた。
「千鳥が滝」は三段に分かれていて、一番上は大したことがなく、真ん中の滝は今でも素晴らしく、下の滝は砂防工事により堰堤として整備された。
現在では真ん中の滝を指して「千鳥ヶ滝」と呼んでいる。
・・・つまり、私が写真を撮ってきたのは一番下の、砂防堰堤であった。

 う〜ん、写真を見直すと、確かに人工的なものがある。

















上流の立ヶ畑ダムに行ってみたいです





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