すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


千枝の村(ちえだのむら)(滋賀県豊郷町)







永仁大嘗会

薄く濃く千枝に咲ける藤波の 盛も久し万代の春 日野俊光


「玉葉集」の歌。
詞書は、「永仁六年大嘗会悠紀方御屏風、近江国千枝村、藤花浅深」
「千枝」と地名を掛けている。


千枝の村は、近江国愛知郡、今の豊郷町の中山道沿いにあった集落。
もともと奈良時代に行基が創建した江州四十九院の一つ、千樹寺がこの地にあり、その後に比叡山延暦寺に属して日吉山千樹寺と称し、当地は「日枝の荘、千枝の里」と呼ばれていたそうだ。(豊郷町のホームページを参照した)


千樹寺は、戦国時代の戦乱で焼失したが、近在の人々の努力で再建された。その落慶法要の余興で住職がお経に音頭をつけて繰り返し歌ったことが、江州音頭の始まりと言われている。







■千樹寺はこんなところ


中山道に面して入り口がある
奥に本堂が見える
ふつう神社とちがってお寺は入りにくいものであるが、ここはとてもオープンであった



入り口の向かって左手
「江州音頭発祥の地」「伝統芸能 扇踊り 日笠踊り 中山道千枝(ちえだ)の里」の石碑
真ん中に「江州音頭発祥の起源」の説明文



右手にも「江州音頭発祥地」のモニュメント



本堂



境内に日枝神社の摂社があった



「お休み処」の案内板
休憩の東屋(あずまや)があった
中山道を歩く人の休憩所なのかな



中山道、東向き



中山道、西向き













ヨイト ヨイヤマカ ドッコイサノセ

地元の河内音頭が江州音頭から派生したことを今回知りました





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