すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


藤森(京都市伏見区)






むらさきの雲とぞよそに見えつるは 木高き藤の森にぞありける 待宵の小侍従


藤森神社の境内に歌碑


え〜と、
遠くから紫色の雲かと見えていたのは、高い木々に巻き付いた藤の花であった、という意味。とてもわかりやすい。
この辺りは昔は春になると藤の花がきれいに咲く森が広がっていたようで、藤森という地名になったらしい。








今回、現地訪問では、西暦203年(神功皇后摂政3年)創建と伝わる藤森神社を訪れた。

■藤森神社・・・京都市伏見区深草鳥居崎町609


西門から入った



拝殿



本殿



本来の藤の花は、小高い木々に蔓が巻き付いて成長するもの。
これらの社叢林にも春になれば藤の花が咲くのだろうか。



藤棚があった。現在の観賞用としてはこちらだろう。



藤森神社は、あじさいが有名。あじさいの苑の前にも藤棚。











都名所図会「藤森社」 (国際日本文化研究センター)














ちょうど訪問したのは6月初旬で、あじさい祭が開かれたいました。







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