すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


関の藤川(岐阜県関ケ原町)









ごくごく一般的な川の眺めであるが、これなん古くは壬申の乱で東西両軍の激戦の地となった由緒ある川、藤古川(関の藤川)の現在の姿である。
細かいことは分からないので立て札を転写。

関の藤川(藤古川)
この川は伊吹山ろくに源を発し、関所の傍を流れているところから、関の藤川と呼ばれていました。
壬申の乱(六七二)では、両軍がこの川を挟んでの開戦。更に関ケ原合戦では、大谷吉継が上流右岸に布陣するなど、この辺りは軍事上の要害の地でした。
またこの川は古来より歌枕として、多くの歌人に知られ、数知れないほどの詩歌が詠まれたことが、世に知られています。
関ケ原町




関の藤川を詠んだ歌

我がこども君に仕へんためならば渡らましやは関の藤川 阿仏尼(十六夜日記)


美濃の国 関の藤川 絶えずして 君に仕へむ 万代までに 古今和歌集


吹出でて風はいぶきの山の端にさそひて出づる関の藤川 西行








木曾路名所図会「関藤川」

(早稲田大学図書館)


現在でもこの絵図のままの配置であった。















滞在時間は1分程度でした





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