すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


深井の里(岡山県倉敷市)







天の下君に仕ふる諸人は 深井の里の深きこころに 藤原為政(大嘗会和歌集)


え〜と、深井の里に住む人は、地名のように深い心を持っているとか



「深井の里」の情報を求めてインターネットを渉猟していたところ、倉敷市のホームページの中に関連情報を見つけた。



深井の井戸


所在地:倉敷市二子
所有者:不明

水量・水質

 山からの流入水があり、少し白濁しています。以前よりは、水量が少なくなっています。

いわれ

 この井戸は、神功皇后が九州からの帰途にお泊りになり、その際に、大御食(おおみけ)に使用されたと伝えられる井戸です。(出典:岡山の名水)

利用の状況・保存の状況

 この井戸は、集落の北側、雑木林のなかにあり、井戸の周りは自然石によって囲われています。また、現在は利用されていないようですが、井戸の隣には歌碑があり、名水の誇りを今に伝えています。
写真:深井の井戸 写真:深井の井戸 中の様子
写真:深井の井戸


環境政策課自然保護係gif画像:くらいふ




「深井」というのは、深い井戸で、神功皇后に関連する。
倉敷市二子には高鳥居山という山があり、頂上付近に「神功皇后行在之跡」という史跡が残る。
倉敷の中央部にまだ海が広がっていた昔は、この山の頂上から遙か瀬戸内の海が見渡せたのだろう。
倉敷市の情報によると、麓の集落近くの雑木林の中に井戸が残っていて、傍らには歌碑があるという。
是非とも行ってみたいが、雑木林の中を探すのも大変である。
とにかく現地に行けば何かあるかなと思った。







高鳥居山
この頂上に「神功皇后行在之跡」がある。




高鳥居山の南麓



なにか史跡があるかなと探したところ、両児神社旧跡碑があった



南麓の集落
集落の背後の雑木林に「深井」の井戸があるはず







 





訪問前にかなり時間を掛けて下調べをしましたが、
無駄骨でした





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