すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


福知山(京都府福知山市)





毎年秋に元職場メンバーで山陰へかにツアーに行っているのだが、往路は毎年趣向を変えた観光地めぐりをしている。

旅行はかれこれ10年以上続いているので、その間に訪問した観光地は、天橋立、書写山、生野銀山、姫路城、美山の里、舞鶴、玄武洞など、播磨・丹波・丹後・但馬地方の著名観光地を網羅してきた。

2019年秋の観光目的地は福知山城。翌2020年の大河ドラマの主人公である明智光秀が築いた城ということで、地元ではいろいろとキャンペーンを展開していた。

さて、もともと横山城と呼ばれていたのを福知山城と改名したのは明智光秀であるが、これは平安時代の歌人、和泉式部が詠んだ歌に因むものらしい。


丹波なる 吹風(ふくち)の山の もみじ葉は 散らぬ先より 散るかとぞおもう 和泉式部


え〜と、吹風(ふくち)という地名なので、紅葉は散る前から散ってしまうことを心配するという内容。

明智光秀は、頭脳明晰な知将だったらしいので、何百年も前の女流歌人が詠んだ歌を見つけてきて、地名として採用したようだ。しかも漢字を「福知」(当初は福智)と縁起の良いものに改変して。

但し、この歌は本当に和泉式部が詠んだ歌なのかどうか疑問視されているらしい。たしかにイマイチな出来映えの歌だと思う。








【現地訪問】



福知山城天守閣、
江戸時代に建てられたものを昭和になって外観を復元




城マニアでないが素晴らしかった




天守閣の中は郷土資料館になっている




朝暉神社
江戸時代の藩主の朽木氏を祀る




天守閣から北方向を眺める。
由良川が流れている。




場内は見事な紅葉であった。



















大河ドラマ「麒麟がゆく」は出演者の
衣装が派手すぎてびっくりしました。






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