すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


舟橋川(大阪府枚方市)





「河内名所図絵」ネタ




舟橋川

むかしは、ここに大橋ありしとなん、いひ伝へける。霖雨の時、山々より落くだる水早ければ、いつしか橋落て、舟橋になんなりにける。此ゆへに、舟橋川といふ。






え〜と、昔は大きな橋が架けられていたが、長雨が続き、上流から激流が流れてきて橋が落ちてしまったため、舟をつないで舟橋を架けた。
これにより、舟橋川と言われるようになったと。








■ 舟橋川を詠んだ歌


これや此空にはあらぬ天の川交野辺ゆけはわたる舟橋 葉室光俊





え〜と、
交野市付近は、七夕伝説の伝承地であるが、そんな天上の天ノ川に架かる橋ではなく、舟をつないだ橋を渡ったと、詠嘆したもの。






現在の舟橋川 (ニトリモールの少し上流地点)



























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