すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
二上山(富山県高岡市)
越中万葉の歌枕、二上山へ行ってきた。 ふつう、山の歌枕の場合は、山に登らず、遠くから山の写真を撮って、それで行ったような気になっていることが多い。 ほとんどがそうだ。 理由は、山を登るのが大変なため。 ところが今回は二上山の頂上付近まで行ってきた。 車で行くことができたため。 麓から二上山万葉ラインというドライブコースが山頂下まで整備されている。 ![]() 二上山郷土資料館という建物があったが、閉まっていた。 ![]() 砺波平野を見下ろす展望台があった。 この写真は案内板にあった写真を接写したもの。 ![]() 実際の風景はこんな感じ。 雨雲に覆われていて、立山も見えなかった。 ![]() そしてここが山頂直下の場所。 大友家持の銅像が見える。 ![]() 山頂まで200メートルの地点 ![]() 大友家持像があった ![]() 家持像の後ろから頂上への道が続いているが、パス。 虫が多そうだったので。 今回は遠くから二上山を撮影する機会を逃した。 奈良の二上山と同じく、ピークが二つあるのだろう。 そんな越中万葉の二上山を詠んだ歌 |
玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり | 大伴家持(万葉集) | |
二上山に鳴く鳥の声が恋しくてならない時が、とうとうやってきた。 (越中万葉をたどる/高岡市万葉歴史館) |
ぬばたまの 夜はふけぬらし 玉くしげ 二上山に 月傾きぬ | 万葉集 |
二上の をてもこのもに 網さして 我が待つ鷹を 夢に告げつも | 大伴家持(万葉集) |
二上の 山に隠れる ほととぎす 今も鳴かぬか 君に聞かせむ | 土師(万葉集) |