すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
二見の浦(兵庫県明石市)
二見浦と言えば、伊勢の二見浦があまりにも有名。 「二見浦」を詠んだ歌は数多あるが、大方は伊勢の二見浦を詠んでいるようだ。 こんな中、インターネットの「goo辞書」に、明石の二見浦の歌として一首だけ紹介されていた。 |
玉くしげあけて見つれど朝ぼらけ二見の浦はなほ浪ぞ寄る | 大弐高遠集 |
他の資料によると、この歌は伊勢の歌に分類されていた。 まあ、伊勢でも明石でもどちらでも通じる内容であるが。 こんな明石の【二見浦】を見学してきた。 ![]() とりあえず、二見の人工島に行ってきた。 ![]() 人工島から明石海峡を望む。小さく明石海峡大橋が見える(かな) ![]() 人工島の南端に公園があった。淡路島が見える。 ![]() 7月初旬の訪問だったので、夕方であったが本当に暑かった。 ![]() 右が二見の町で、左が人工島。ここらは工業地帯になっている。 「播磨名所巡覧図絵」に二見浦が絵図で描かれていた。 ![]() 手前が海で、左に「二見天神」がある。「二見天神」は菅原道真が太宰府に流されるときに、ここで仮寝したという由緒ある(?)史跡である。 ただし現地でいろいろ探したが、結局見つけることができなかった。 |
なんと、ホームページを見ていただいた方から上記の二見天神の情報をいただきました。ロンドンからです! それによると、二見天神は現在の御厨神社(明石市二見町東二見1323)で、梅、桜、秋の神輿が懐かしい思い出とのこと。 御厨神社のホームページによると、菅原道真の縁で天満宮であり、また神功皇后の征西の際に当地で食糧を調達したことから、御厨(天皇家の食事を供する)の名が付いたようだ。 上記挿図には二見天神から海に続く参道が描かれているが、現在も参道は残っている。 fujiwaraさん、ありがとうございます。 |