すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


月山(山形県鶴岡市)





え〜と、出羽三山の一つの月山であるが、結局月山には登らなかったし、遠くから眺めてみたけれど、あいにく雲に隠れて見えなかった。
こんな具合なので、なにも書くことがない。
行者の掟で、出羽三山のことは昔から「語るなかれ聞くなかれ」と他言することが禁じられているそうだが、そもそも語ることがないのでどうしようもない。




羽黒山から月山を眺めた写真。まったくダメだった。




松尾芭蕉は、羽黒山に滞在中に月山と湯殿山へ巡礼に訪れている。月山の山肌には残雪が残り、「息絶え身凍えて」大変な難行苦行であったようだ。山頂では「笹を敷き、篠を枕とし」て一夜を過ごし、翌日は湯殿山へ向かった。


松尾芭蕉と曽良が月山を詠んだ句

雲の峰幾つ崩て月の山 松尾芭蕉

月山や鍛冶が跡とふ雪清水 曽良











この辺り、月山に因んだ名称が多くつけられているが、これは「月山湖」。寒河江川から最上川に入り、山形盆地を大きく回って日本海に流れる。







月山の写真がないので、浮世絵



六十余州名所図会「出羽 最上川月山眺望」

WIKIPEDIA













むかし、月山を「げっさん」と言って、恥をかきました。






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