すさまじきもの 〜歌枕探訪〜



萩原(和歌山県日高町)




熊野古道、紀伊路の途上の日高町にある王子(遙拝所)は高家王子であるが、その辺りを今も昔も「萩原」と呼ぶ。
たぶん萩の咲いている野原が広がっていたのだろう。


藤原定家の「御幸記」には
萩薄遙に靡き眺望甚た幽この辺高家云云
と記されている




現在の「萩原」の姿

萩の野原は広がっていないが、いなかの風景が広がっている

雨が降ってきたので、薄暗い写真になっている。





昔の写真を探してみると、ヨメと娘とで熊野古道を歩いた時の萩原付近の写真があった。

休憩中



こんな萩原を詠んだ歌


萩原や野べより野辺にうつりゆく 衣にしたふ露の月影 藤原定家(千載集)


内原王子神社に歌碑

藤原定家は建仁元年(1201年)後鳥羽院に随行して熊野詣をした時、御幸記といわれている日記風の文書をのこしている。
その中に切目王子で歌会があって、上皇より「野径月明」の歌題を賜ったことが記録にあり、おそらくその時に作られた歌と考えられている。この歌は鎌倉時代の勅撰和歌集「新千載集」にのせられている。
                日高町教育委員会











往時の高家王子は、現在の内原王子神社にあったとされる

村の氏神さんのような内原王子神社
  

  
  高家王子の説明板



  
  昔の熊野古道ハイキング時の写真







ふろく

神社を出たところに公園があった


上部をよく見ると「王子」の文字があった







このページを読み返したが、分かりにくい内容です




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