すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


初鹿野(はじかの)(山梨県甲州市)







甲斐が根の麓の原はみな暮れて 夕日残れる初鹿野の山 西行法師



西行が晩年に甲斐国にやってきて詠んだ歌。

初鹿野は、甲州街道沿いの集落。武田氏終焉の地である天目山に近い。

明治36年、初鹿野村に国鉄中央線の初鹿野駅ができた。

初鹿野村は、昭和16年に周辺の村々と合併し大和村になった。

半世紀ほど遅れて、平成5年に初鹿野駅は甲斐大和駅に改称し、やっと自治体と駅名が同じになった。

ところが平成17年、大和市は周辺の自治体と合併し、甲州市となった。

だからと言って、今後甲斐大和駅が甲州駅になるようなことはないだろう。











取り敢えず、旧初鹿野駅、現在の甲斐大和駅に行き、西行の詠んだ初鹿野の余韻に浸ろうと車を走らせた。




JR東日本中央線、甲斐大和駅




甲州街道は、ここから峠道を越える。
中央線はトンネルで抜ける。




特急「あずさ」か「かいじ」か。




駅周辺の観光案内図
この辺り、もとは深い山の中だったようだ。




駅前にある大和小学校。
実はここに西行の歌碑があるとの情報があったが、小学校の廻りをうろうろするのは、いろいろと問題がありそうなので、この写真を撮って退散した。


















初鹿野(はじかの)というネーミングが良いと思います








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