すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
え〜と、私は自称歌枕ハンター。 訪問予定地の歌枕を事前にさまざまなツールで探しまくるのが無性に楽しい。 たとえばこの花水坂も、山梨県への旅行の前に、国立情報学研究所の国文学研究資料館のホームページで公開されていた「甲斐叢記」を読み進み、花水坂という富士山眺望の勝地が紹介されていて、しかも数首の歌も詠まれていることを“発見”した。 グーグルマップで「花水坂」を検索すると、同名のバス停がヒットした。ハイカーのホームページにたどり着き、『坂を上ると花水坂の石碑と しかも現地訪問の際には、「甲斐叢記」の本文に著述されていた釜無川と花水橋の写真を撮ろうとしたところ、欄干に歌碑が埋め込まれていることを偶然に見つけた。「甲斐叢記」に記載されていた歌が刻印されていた。 尚、花水の地名は「甲斐叢記」によると、往昔は桜の名所で釜無川の水面に映る様子が素晴らしかったことによるとのこと。『殆ど武陵桃源の想い』との表現がなされている。 そして現地訪問 ![]() これが県道617号線沿いにあった花水坂の史跡 東屋と石碑があった ![]() 「花水坂之碑」 かなり立派な石碑であった ![]() 花水坂から富士山を眺望 この写真のど真ん中が富士山 雲に隠れている ![]() そしてこれが花水橋、ではなく現在は花水坂橋 東屋の史跡から坂を下りてきた所 (花水橋は別のところにあるので注意) ![]() 下を流れる釜無川、歌では隈無川となっている この川の水面に桜の花が映っていたとか ![]() 欄干に桜、山桜かな? |
立ちおほふ霞にあまる富士のねにおもひをかはす山ざくらかな | 烏丸光広 |
隈なしのその川面のくまなして霞ぞわたる花水の橋 | 清水吉晃 |