すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


花浪の里(はななみのさと)(京都府与謝野町)







花なみの里とし聞けば物憂きに 君ひき渡せ天の橋立 和泉式部(夫木和歌抄)
花のない里と聞いているので、行くのも面倒な気がするから、どうかあなた、
天の橋立をわたしが通れるようにしてください
(和泉式部集全釈/笠間書院)



和泉式部が再婚相手の藤原保昌あてに詠んだ歌。藤原保昌は丹後の国司であった。


では「花浪の里」はどこなのか。
インターネットで公開されている丹後旧事記によると


「花浪は庄名なり板竝板列庄など書也里にはあらず日置の郷より西の方府中七ケ村岩滝の地迄を云ふ」


まあ、阿蘇海北岸の地域名だったようだ。


またハナナミの当て字として板列、板浪と書いたらしい。
現在、板列の地名を冠するのは板列(いたなみ)神社等が残っている。


そーゆーわけで、なんだかよく分らないが、花浪の里ゆかりの地として、板列神社へ行くことにした。






■ 板列神社 (京都府与謝郡与謝野町岩滝580)


一の鳥居、右が板列公園
地域の人々によって、とてもきれいに維持管理されていると思った



村の鎮守社のような雰囲気だったが、延喜式内社である



拝殿
ここの狛犬は子供を抱いていた



【拡大写真】親犬の胸の前に子犬がいる



隣にあった板列公園
地域の桜の名所らしい













ここに行きましたが、ほとんど行った記憶がありません






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