すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


花城(はなじり)(福井県敦賀市)







敦賀八景ネタ

常宮夜雨 敦賀半島にある常宮神社
気比秋月 越前一宮の氣比神宮
金前寺晩鐘 金前寺は高野山真言宗の寺院
栄螺ヶ岳暮雪 蠑螺が岳は、敦賀半島北部に位置する山
今橋夕照 1635年、新らしく笙の川に橋を架けた
花城落雁 花城とは気比松原の西端あたりの地名
白鷺松晴嵐 気比松原は白鷺の松と呼ばれていた
金ヶ崎帰帆 南北朝時代に戦いの舞台となった金ヶ崎







気比松原の西の端を花城という。
江戸時代、実際にここが落雁観賞の地であったかどうか分らないが、敦賀八景には花城落雁でノミネートされている。


昔は一般的に見ることができた鳥であったが、狩猟の対象であったことから個体数が減少し、現在では禁猟。


雁が先頭から列を作って飛ぶことを「雁行」と言い、夕方に寝床へ帰るために雁が集団で飛び去ることを「落雁」と言う。


まあ、昔ならどこでも見られた光景であり、とくに花城が落雁の名所だった訳でもないだろう。




花城のそらにつながる雁かねは 長蛇のそなへ見せて落けり 雁返舎(敦賀八景)


啼て 寒さも帰る 浜辺哉 大坂 奇淵









【現地訪問】



地名は現在も花城


井ノ口川の河口の橋から野坂岳を望む
夕方の、この風景の中に雁の集団が飛んでいたのだろう
訪問したのは真夏の真昼




井ノ口川河口、敦賀湾に注ぐ




向こうに見えている海水浴場は、花城海水浴場




ホテル花城




現地に行ってみたが、特に落雁にこだわっている様子もなかった














特に感想ありません






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