すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
![]() ![]() いや〜すごい! 奇岩マニアの私にとって和歌山は見どころ満載のパラダイスのようなところ。その中でも橋杭岩はトップ級。 橋杭岩の西側には砕けた岩が散らばっている。それら散らばった岩も一つ一つは大きな岩。実はこれは南海地震の大津波により、押し寄せた波が橋杭岩を砕いて陸側まで運んだもの。 太古、紀伊半島の火山活動期に、堅い流紋岩が柔らかい泥岩層を貫流したという成り立ちもスゴイし、その後に泥岩層が風化して堅い流紋岩だけが残ったというのもスゴイし、そして大津波で巨岩が転がったというのもスゴイ! もちろん、そんな橋杭岩は古くから名勝地としてされ、とくに夕日に映える橋杭の景色は江戸時代のご当地観光名所「古座浦八景」に『橋杭夕照』として採り上げられている。 |
昔たれかけて残せる岩くきや 夕日をわたす橋杭の浦 | 僧鉄関(古座浦八景) |
この歌の内容の通り、橋杭岩はむかし弘法大師が天邪鬼と朝までに大島まで橋を架けられるか賭けをしたとき、天邪鬼がニワトリの鳴き声のマネをしたところ、弘法大師は朝が来たと勘違いし、橋の杭を作っただけで諦めてしまったという伝説がある。 |
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