すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


羽束山(兵庫県三田市)





一般的に山の歌枕と言えば、ほかに比べて標高が高かったり、独立峰であったり、お椀型であったり、(とんが)っていたり、富士山型であったり、街道沿いにあったり、遠くからも瞭然と見えていたり、変わった名前であったり、修験道の霊場であったり、頂上に神社があったり、そんな特徴がある。


そんなことを考えながら、兵庫県三田市の羽束山に行ってみた(麓まで)。


県道68号線の撮影ポイントに車を停めて羽束山を激写!
この撮影ポイントは、Googleのストリートビューで予め見つけていたもの。
果たして、羽束山は二つのピークのうちのどちらの山なのか



手前の尖った山か、



奥のお椀型の山なのか、




国土地理院の地図を見てみると、奥のお椀型が正解
×が撮影ポイント)
山頂には寺と神社のマークもある








羽束山を詠んだ歌


秋はつるはつかの山のさびしきに 有明の月を誰とみるらん 大江匡房(新古今和歌集)



ほととぎすはつかの月の山の端を出でて夜更(よふか)き空に鳴くなり 平義政(続千載和歌集)



津の国のはつかの里に住む人はけふかあすかとよをも歎かん 和泉式部













マイナーな歌枕でした






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