すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


初音の小坂(福井県南越前町)





 初音の小坂
「奥の細道」ゆかりの地
元禄二年(一六八九年)俳聖芭蕉 奥の細道紀行に出発、旅の途中 鶯の関(今の南越前町関ケ鼻)では鶯の声が聞かれず失望しながら北陸路を歩み、湯尾のこの坂にきて初めて鶯の声に心をうばわれた。





松尾芭蕉は奥の細道の紀行の途上、越前の「鶯の関」という場所ではウグイスの鳴く声を聞くことがなかったが、少し歩いて湯尾の坂に来たところ、
ようやくウグイスの鳴く声が聞こえたということだが ・・・


ちょっと待った〜! (NHK「ダーウィンが来た」の髭じぃ風)


ウグイスは春告げ鳥といって、春の鳥のハズ。
芭蕉が越前路を歩いていたのは夏の終わりの頃。
そんな秋も間近い時期にウグイスの声が本当に聞こえるのかいな。


こんな時に大いに役立つのが「Yahoo!知恵袋」
『ウグイス いつ鳴くのか』と入力したら、たくさんの回答があった。
それによると、繁殖期にホーホケキョと鳴く、繁殖期は主に春だが、秋まで続くことがあるとの回答が多かった。また平地では春だけだが山間部では秋まで鳴くとの回答があった。


ただし「初音」とは、昔から日本人に春が来たことを教える役割があったとのことで、夏の終わりのウグイスの鳴き声に「初音」はおかしいと思った。


個人的にはどーでもいい事柄であるが。






そんな、芭蕉がウグイスの鳴き声を聞いて感動した、芭蕉の句


うぐいすの 初音きかせし しるべかな 松尾芭蕉


湯尾の北国街道沿いの住宅の少し入ったところに「初音の小坂」碑。
とにかく分かりにくい場所にあった。

場所の経緯(35.794650, 136.194787)

この石碑の左側面に芭蕉の句が記されていたのだが、写真を撮るのを忘れた。




湯尾の町と北国街道

坂になっている。



これも。「大坂」でなく、「小坂」程度であった。



ここらでウグイスが鳴いていたのだろう。






道から少し奥に入った所





石碑は建物の裏にありました。
グーグルのストリートビューで何度も確認しました。






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