すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
初音の小坂(福井県南越前町)
![]() 松尾芭蕉は奥の細道の紀行の途上、越前の「鶯の関」という場所ではウグイスの鳴く声を聞くことがなかったが、少し歩いて湯尾の坂に来たところ、 ようやくウグイスの鳴く声が聞こえたということだが ・・・ ちょっと待った〜! (NHK「ダーウィンが来た」の髭じぃ風) ウグイスは春告げ鳥といって、春の鳥のハズ。 芭蕉が越前路を歩いていたのは夏の終わりの頃。 そんな秋も間近い時期にウグイスの声が本当に聞こえるのかいな。 こんな時に大いに役立つのが「Yahoo!知恵袋」 『ウグイス いつ鳴くのか』と入力したら、たくさんの回答があった。 それによると、繁殖期にホーホケキョと鳴く、繁殖期は主に春だが、秋まで続くことがあるとの回答が多かった。また平地では春だけだが山間部では秋まで鳴くとの回答があった。 ただし「初音」とは、昔から日本人に春が来たことを教える役割があったとのことで、夏の終わりのウグイスの鳴き声に「初音」はおかしいと思った。 個人的にはどーでもいい事柄であるが。 そんな、芭蕉がウグイスの鳴き声を聞いて感動した、芭蕉の句 |
うぐいすの 初音きかせし しるべかな | 松尾芭蕉 |
湯尾の北国街道沿いの住宅の少し入ったところに「初音の小坂」碑。 とにかく分かりにくい場所にあった。 ![]() 場所の経緯(35.794650, 136.194787) この石碑の左側面に芭蕉の句が記されていたのだが、写真を撮るのを忘れた。 湯尾の町と北国街道 ![]() 坂になっている。 ![]() これも。「大坂」でなく、「小坂」程度であった。 ![]() ここらでウグイスが鳴いていたのだろう。 |