すさまじきもの ~歌枕探訪~


肥田(滋賀県彦根市)




白真弓斐太の細江の菅鳥の妹に恋ふれか寐を寝かねつる 万葉集



この万葉歌が詠まれた場所を巡って、さまざまな意見がある。
意味としては、
「(白真弓が生えている斐太の細江にいる菅鳥のように)貴女を思うと眠れない」
という感じで、読み手は多分現地を訪問していない。
現在のところ候補地としてノミネートされているのは、
①滋賀県彦根市の肥田(宇曽川)
➁岐阜県飛騨市杉崎(宮川、なんとJRに「飛騨細江」駅がある)
③奈良県橿原市上飛騨町(飛鳥川)
④奈良県の曽我川
強いて場所の特定に興味があるわけでないが、
弓の材料になるという白真弓とはどんな木で、どんな場所、地方に生えているのか、調べればよく分かるのだろう。
菅鳥も全く想像できないが、菅鳥を調べてもいいかも。
万葉集を樹木や生き物からアプローチされている方がおられるが、それはそれで楽しいのだろう。


上記の4か所のうち、①滋賀県の肥田と➁岐阜県の飛騨には万葉歌碑が設置されている。歌碑があれば信憑性が高まるので不思議だ。それで●●大学名誉教授が揮毫とかになっていたら、まさにお墨付きをもらったようなものだろう。









そんなこんなで滋賀県彦根市の肥田にある万葉故地を訪れた。


宇曽川の流れ



菅鳥っているのかな?



宇曽川の堤防から南西を望む



川の堤防は何やらサイクリングロードになっているらしい



現地にあった万葉歌碑










この地図のマークしている場所に万葉歌碑あり
(35.20186, 136.20858)





雨が降ってきたので、写真だけ撮って急いで立ち去りました。






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