すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


東の市(奈良市)




平城京の時代、都の東西に市が立っていた。
「東の市」は、現在の杏町や西九条町のあたり。
地図を眺めてみると、「辰市小学校」「辰市郵便局」「辰市幼稚園」「辰市神社」の名称が見つかる。
「辰」は十二支の第五で方角では東南東。



「東の市」に因んだ万葉歌の歌碑が「辰市神社」にあるらしいので、行ってきた。



【辰市神社】

普通の町の鎮守社であった



拝殿から参道を振り返る


東の 市の植木の 木垂るまで 逢はず久しみ うべ恋ひにけり 万葉集
市の並木が大きく育ち、枝が折れてしまいそう。そうそう、あの女(ひと)には随分
長い間逢っていないなぁ…。なぜ逢えないのだろう。思いは募るばかり。(奈良新聞WEB)
 


辰市神社の境内に歌碑




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現在の様子


この辺りに市が立っていたらしいが、千数百年の星霜を経て現在では畑になっていた。












訪問の際の記憶が残ってないくらい、印象の浅いところでした。





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