すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
東の市(奈良市)
平城京の時代、都の東西に市が立っていた。 「東の市」は、現在の杏町や西九条町のあたり。 地図を眺めてみると、「辰市小学校」「辰市郵便局」「辰市幼稚園」「辰市神社」の名称が見つかる。 「辰」は十二支の第五で方角では東南東。 「東の市」に因んだ万葉歌の歌碑が「辰市神社」にあるらしいので、行ってきた。 【辰市神社】 ![]() 普通の町の鎮守社であった ![]() 拝殿から参道を振り返る |
東の 市の植木の 木垂るまで 逢はず久しみ うべ恋ひにけり | 万葉集 | |
市の並木が大きく育ち、枝が折れてしまいそう。そうそう、あの女(ひと)には随分 長い間逢っていないなぁ…。なぜ逢えないのだろう。思いは募るばかり。(奈良新聞WEB) |
現在の様子![]() この辺りに市が立っていたらしいが、千数百年の星霜を経て現在では畑になっていた。 |