すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


彦根城(滋賀県彦根市)




お城にそれほど興味がないので、会社の旅行でもない限り、お城見物など滅多にしないのだが、彦根城に井伊直弼らの歌碑があるという情報に接したため、とりあえず現地へ行ってみた。





【国宝彦根城】


結局、天守閣まで行かなかったので、とりあえず郵便ポストの上にあったミニチュアモデルを撮影。



表門橋。
橋の手前に「琵琶湖八景 月明 彦根の古城」の石碑。
車の中から撮影。



これも。表門橋と城壁。



見えにくいが、大手門橋。



これはどこだったかな



井伊大老銅像
地図に載っていたのですぐに行けた。











彦根城を目指した目的は前述のとおり歌碑の写真を撮ること。
予め自宅で下調べをしていたので速やかに行き着くことができた。


まずこれ


あふみの海磯うつ波のいく度か御世にこころをくだきぬるかな 井伊直弼
琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように世のために幾度となく心を砕いてきた。
(案内板)
 


靖国神社の、道路に面した場所に歌碑




一身に責負ひまして立ちましし大老ありてこそ開港はなりぬ 井伊文子


井伊大老銅像の横に歌碑

井伊文子は井伊直弼の孫の妻。
ちょっと間柄としては遠いな。





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彦根城は、当時琵琶湖に浮かぶ島であった彦根島に築城したとのこと。
島の回りを埋立て、外内堀を作り、城下町も作っていった。
そこら地形的なことや城下町の形成史などに興味がある。
是非再訪したい。










晩は彦根のビジネスホテルで一人宴会でした















【追記】
2024/4/28



木曽路名所図会から




彦根山

犬上郡にあり。慶長六年井伊家領じ給ふ
諸士名家凡七百軒許、城下の町八十町

近江国ひこねといふ所に、観音の験所とて、人々いみじうまいりしに、
右大弁通俊にさそはれまいり侍りて、弁のめのとにいひやりける

ひとねやま普き門と聞きしかど 八重の雲井に迷ひぬる哉 源経信(夫木和歌抄)

世を照らす彦根の山の朝日には 心も晴てしかぞかへりし 弁乳母(夫木和歌抄)






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