すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


彦島(山口県下関市)







彦島は下関の西端にある島。

ある案内書に「彦島は古代から多くの和歌に詠まれている」云々の説明があったが、今まで探してきて見つけたのは次の二首だけ。


立浪の引島に住む海人だにもまだたいらかにありける物を 源俊頼

鯛に因んだ歌らしい




ひく島の網のうけ舟浪間より からてふさすと木綿垂(ゆふし)でて見ゆ 源俊頼

引島と「引く」を掛けているらしい




彦島の古称は「引島(ひくしま)」だったとのこと。
島に高い山がなく、低い山しかなかったことから、『低い』島から「ひくしま」となったとか、いろいろな説があるようだ。







下関の竹崎の埠頭から彦島を望む。
古代からの交通の要衝である関門海峡に突き出た島なので、歴史上、さまざまな場面で彦島は登場する。島を巡ると、それぞれ史跡として整備されている。
今回は時間がなかったので、島を眺めるだけとなった。









彦島から巌流島を眺望できる場所があり、訪問を予定していましたが、
時間がなかったので、行きませんでした。残念。





copyright(C)2012 すさまじきもの〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.