すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
ひましまに釣するあまやほこるらん沖べのなみもたたぬ世なれば | 藤原経衡(大嘗会和歌集) |
「備中国名勝図会」によると、 『窪屋郡羽島村 ここに日間山といふ山有。今ヒルマと唱ふれども、是羽島なるべきしるしなり。此所、今は嶋なりし所なり。』 現在の倉敷市向山の丘陵地のこと。 歌が詠まれた治暦四年とは1068年で平安時代の中葉、この当時は海に浮かぶ島だった。 |
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歌の内容は、日間島の沖合は波が立たないことが漁師たちの自慢である、という感じであるが、島々に囲まれた内海なので、静かな海だったのだろう。 【現地訪問】 日間島、現在の向山のどこに行こうか悩んだが、山号が「日間山」の法輪寺という寺院が東麓にあるので行ってみた。 ![]() 準別格本山 日間山 法輪寺 岡山県倉敷市羽島468 ![]() 山門 インターネットの情報によると、地元では法輪寺は花見の名所らしい ![]() かつて花見で、多人数、長時間、バーベキューで他人に迷惑を掛けて警察が出動するような騒ぎがあったようだ ![]() 訪問したのは4月8日、桜の花はほとんど散っていた ![]() 地面が花びらの絨毯になっていた ![]() 花の盛りの時期に来たら素晴らしいのだろう |