すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


(和歌山県串本町)






和歌山県串本の近くに「姫」って地名がある。
寒村というか、なんというか、なにもなかった。
そんな僻村にJRの駅が設置されていて、見ての通り侘びすさんでいた。







Wikipediaによると、この駅の乗車人数の推移は下のとおり

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1998 15
1999 19
2000 10
2001 6
2002 4
2003 3
2004 5
2005 6
2006 9
2007 11
2008 10
2009 7
2010 4
2011 4
2012 4



ローカル線、駅めぐりのホームページでないので、駅のことはこれまで。









「姫」って珍しい地名だが、当然ながら若い女性がたくさんいることもなく、といって老女(元姫)も見かけない、だれもいない場所であった。

こんな「姫」が江戸時代、この付近の景勝地を集めた『古座浦八景』に「姫浦夜雨」として選ばれている。


梶まくら蓬よりもるヽしづくにて おもひ露そふ姫浦の雨 僧鉄関(古座浦八景)



姫駅から少し歩くと海に出る。「姫浦」を確認

真昼で、太陽の降り注いでいる写真なので、「姫浦の雨」は想像するしかない。またWikipediaでは、「このあたりにはかつて美しい松が多かったが、戦時中に松の油を燃料として使うべく伐採され、その姿はなくなっている」とあり、昔の面影はなくなっているのだろう。
とは言え、大島と潮岬を眺める風景はそれなりに見事なものであった。
(カメラの腕が悪いのでイマイチな写真になっているが)
















世の中には少し変わったものに興味を持つ人がいるようで、こんなホームページを見つけました。



の中に、「姫」も取材されていました。

リンク

 http://ankyo.rulez.jp/chinmei/kiihime/kiihime.html








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