すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


日の宮(岐阜県瑞浪市)






萬代(よろずよ)をとぎ澄み神の日之御霊ここより永世(とよ)の明り立らん 美濃御坂越記




よく分らないのだが。。。

要するに、昔、この辺りで貝の化石が産出し、赤褐色の化石は太陽の糞、白色の化石は月の糞とされて、拝み奉られてきたようだ。

それぞれ、日吉にある「日の宮」に太陽の糞が祀られ、月吉の「月の宮」に月の糞が祀られ、この辺りの集落で信仰されるとともに、中山道の名所となってきた。

今回の訪問は日の宮で、現在は天津日神社(瑞浪市日吉町6034)


山間部の限界集落のようなところにあった。



なにもないのが却って清々しい。



集落は南に向けて開けていた。
やはり日吉の里と名乗るだけあって、現在では太陽光発電が所狭しと並べられていた。





岐阜県神社庁のホームページより
天津日神社 (あまつひじんじゃ)

【主祭神】
天照大御神(あまてらすおおみかみ)

【由緒由来】
創建年月日は不詳、古老の口伝によると往昔蒙昧とし雲霧放れず数日晴天を仰ぐこと能はず里民等之を患い神祗を祈る事久し、或日此処より雲霧晴始め遂に晴天白日を歓仰せしあまり当地に祠を創建せし也と云う。是れ一書に孝霊天皇の御代の頃なる由を記せり、方今に到りても遠国の人民も参詣し諸社巡拝の輩も当社を漏すことなし。明治6癸酉年5月15日無格社に列す。昭和21年政教分離により無格社の社格自然消滅、神社本廳に所属して今日に至る。

【祭礼情報】
10月下旬日曜日









天津日神社へ続く道沿いの民家の軒先に日霊宮碑があった

瑞浪市日吉町4313











なお、月吉と日吉の中間地点で西行が詠んだ歌が伝わっている


夜昼のさかひはここに有明の月吉日吉里をならべて 西行


有明(日の出)の頃は夜昼の境ということと、「境はここに『有明(ありあけ)』」のダジャレを詠み込んだもの












神社に歌碑と案内板を設置してほしいです





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