すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


平松王子(大阪府和泉市)




平安時代の熊野信仰で、貴族たちが熊野の地を目指した参詣道には、数キロごとに熊野権現の末社がある。これらは王子と呼ばれ、参詣者たちはここで祭祀をしたり休憩をとったり歌会を催したりした。

1201年10月、後鳥羽上皇の熊野御幸では、現在の大阪府和泉市にある平松王子において大変な宴会が開かれた模様。

というのは、同行した藤原定家の御幸記に
次平松王子、於王子殊有乱舞沙汰(次に平松王子、この王子に於いて殊に乱舞の沙汰あり
と記されている。
「乱舞の沙汰」とはどんなものだったのか、気になる。

そのときの歌かどうか分からないが、平松王子にて後鳥羽上皇が詠んだ歌が残っている。

平松はまた雲ふかく立にけりあけ行く鐘はなにはわたりか 後鳥羽院(正治百首)




以前、熊野古道を歩いた時は写真を撮っていなかったので、改めて訪問した。と言っても、自宅から6キロメートルほどの距離の場所であるが。



「平松王子跡」碑 (和泉市幸3丁目)




平松王子の跡は案内板の地図の赤い丸の場所。
回りは市営住宅の団地。



こんなかんじ










なんとも昭和の雰囲気を満喫できた。






熊野古道はここからさらに南下し、和歌山の熊野へ向かう。


















なにも感想ありません。





copyright(C)2012 ゆかりの地☆探訪 〜すさまじきもの〜 all rights reserved.