すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


平野(京都市北区)




都名所図会ネタ


北野天満宮から紙屋川を西に渡ったところに平野神社がある。
いろいろ由緒があるようだが、よく分からない。
古来、桜の名所として知られており、現在でも桜のシーズンになると「桜花祭」が開かれている。桜見の茶店は多くの人で賑わうようだ。



こんなかんじ
平野神社の桜茶屋(写真は平野神社のホームページより)










ある旅行関係の雑誌で、京都の桜鑑賞といえば「円山公園」か「平野神社」と紹介されていて、地元では「桜の神社」と呼ばれているとのこと。

そんな平野神社に、5月中旬に訪問した。


まさに新緑の季節であった。
近くの北野天満宮に比べて参拝客が少ないが、比べる相手が悪いだろう。逆に桜の時期も過ぎたのに、参拝客たちは何の目的で平野神社に来ているのだろうか、とかは言い過ぎか。
写真は拝殿。



本殿。



桜苑
ここに花見茶店が並ぶ。



よく分からないが、「桜池」があった。



池は枯れていた。




こんな桜で有名な平野神社を詠んだ歌


おひしげれ平野の原のあやよこき紫にたちかさぬべく 清原元輔(拾遺和歌集)


ちはやぶる平野の枝繁み千代も八千代も色は変らじ 大中臣能宣






都名所図会の挿図、「平野社」 (国際日本文化研究センター)

よく見ると、


拡大してみると、桜らしき木が描かれている。













桜の時期に行きたいけど、行くことはないだろうと思います。






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