すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
平野神社(福岡市中央区)
我胸の 燃ゆる思ひに くらぶれば 煙はうすし 桜島山 | 平野国臣 |
この歌は薩摩からの協力が得られなくて、薩摩に失望を表した歌。 薩摩の桜島から上る煙よりも、自分の胸の燃える思いの方がスゴいと。 この歌のエピソードとして、2018年9月の自民党総裁選挙で安倍首相が出馬を決意してこの歌をツイッターに投稿したこと。 安倍首相は意味を理解していないと世間に嘲笑されたもの。 次の歌は福岡の獄中から京都の天皇に思いを訴えたもの 筑紫の国と心つくしを掛けている。 |
キまで かをりぬるかな 天皇(すめろぎ)の こころつくしの 菊のひともと | 平野国臣 |
次は生野の変で捕らわれて、京都の六角牢で詠んだ歌。 世の中が平和になれば花守にでもなりたかったのに、ということ。 これが最期の歌とのこと。 |
君が代の 安けかりせば かねてより 身は花守と なりてんものを | 平野国臣 |
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