すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
古代の伝説、「松浦 WIKIPEDIAから引用する。
佐賀県唐津市の鏡山は、佐用姫が領巾を振って舟を見送った伝説から「領布振の嶺」と呼ばれた。 ![]() これが「領布振の嶺」(鏡山)。 この山の頂上で領巾を振った。 現在、頂上は公園や展望台が整備され、観光地になっている。 |
そしてこれが頂上からの眺め。 ここから大伴狭手彦が乗った舟に向かって領巾を振った。 |
位置的にはこんな感じ。 写真の下の方に「鏡山展望台」 虹ノ松原が眼下にある。 ![]() 佐用姫像があった。こんな感じで領巾を振ったのだろう。 ![]() これが展望台。 ![]() 頂上の公園にあった売店の名前は「さよひめ茶屋」 ![]() 山の頂上なのに立派な池があった。蛇池というらしい。 ![]() お約束、「神功皇后史蹟」碑。 神功皇后が山頂に鏡を祀ったことから鏡山となったらしい。 領巾振り伝説を詠んだ歌 |
海原の沖行く船を帰れとか 領巾振らしけむ松浦佐用姫 | 万葉集 | |
海原の沖を行く舟よ帰れとて領巾を振ったのだろうか松浦佐用姫は (現地の案内板より) |
行く船を振り留みかねいかばかり 恋しくありけむ松浦佐用姫 | 万葉集 |
松浦潟佐用姫の子が領巾振りし 山の名のみや聞きつつ居らむ | 万葉集 |
遠つ人松浦佐用姫夫恋ひに 領巾振りしより負へる山の名 | 万葉集 |
山の名と言ひ継げとかも佐用姫が この山の上に領巾を振りけむ | 万葉集 |
万代に語り継げとしこの岳に 領巾振りけらし松浦佐用姫 | 万葉集 |
音に聞き目にはいまだ見ず佐用姫が領巾振りきとふ君松浦山 | 万葉集 |
つれもなき君まつら山まちわびて領巾ふるばかり恋ふと知らずや | 教長集 |
蝉の羽の衣に秋を松浦潟領巾ふる山の暮ぞ涼しき | 拾遺愚草 |
領巾振山 緑なす山の頂 しろたへの領巾ふる少女 ひらひらと空になびかひ ひるがへる領巾こそ見ゆれ |
平野萬里 |
うき草の茎の長さや山の池 | 高浜虚子 |
さて、大伴狭手彦を見送った佐用姫は、悲しみから七日七晩泣きはらした末に石になってしまう。 現地では、ちゃんと佐用姫岩として史跡になっていた。 ![]() これが佐用姫岩 ![]() 傍らにある橋の名は「佐用姫橋」 ![]() 「佐用姫岩」と、左後方に「領巾振の嶺」 |