すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


広田(兵庫県西宮市)




兵庫県の西宮方面へ遠征、地図を見ながら何とか広田神社へ着いた。何も下調べをせずに訪問したわけだが、門前の道路からなんとなくスケール感が漂っており、鳥居の大きさ、拝殿の荘厳さに圧倒された。
由緒碑を読むと、これなん創建は日本の神話時代まで遡り、日本書紀にもいろんなエピソードが記されているような格式高い神社だそうだ。
近年では、阪神タイガースが球団創立以来、正月に全選手が参拝することでスポーツニュースになっている。


こんな広田の神を詠んだ歌。



承女2年12月の(西暦1172年)広田社歌合に詠まれる歌。
をしなぺて心広田の神ならばかヽるうき身を恵まさらめや 二条院三河内侍
昔よりちかひ広田の神なれば祈るいのりもなるをとそきく 三位中将実家
今日まではかくて暮らしつ行末を恵みひろたの神に任せん 右中将頼実
昔よりちかひ広田の神なれば祈るいのりもなるをとそきく 神祇伯顕広王
かこつへき方もなき身の愁をはこヽろ廣田の神そしるらん 伊綱
世の中におきところなく思ふ身は広田の神を頼むはかりそ 智経
広田神社略記より







拝殿の正面から



拝殿、斜め撮り



由緒碑



コバノミツバツツジ(兵庫県指定天然記念物らしい)





摂津名所図会「廣田神社」
早稲田大学図書館













豪壮な神社でしたが、それほど印象に残らない訪問でした。






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