すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


燧ケ城址(福井県南越前町))




北陸での源平の戦いの緒戦、平家が勝ち、木曽義仲の勢力が負けたのが「火打城の戦い」。
※火打城は燧ケ城のこと
義仲の勢力は火打城に立て籠もり、麓を流れる日野川を堰き止めて湖のようにして守りを固めた。平家は内通者から情報を得て堰止湖を決壊させて火打城へ討ち入ったので、源氏側は潰走した。平家は勢いを得て加賀国へ入った。



源平時代にこんな戦いがあったのだが、その後江戸時代になって松尾芭蕉が奥の細道の旅で当地へやってきた。芭蕉は木曽義仲贔屓で、義仲の気持ちを慮って、次のような句を詠んだ

義仲の 寝覚の山か 月かなし 松尾芭蕉


倶利伽羅峠に句碑


火打城(燧ケ城)はこの山


川(日野川)の正面の山。
日野川を堰き止めたらしいが、どんな様子だったのか想像できない。



※ なお、芭蕉のこの句は奥の細道には収録されていない。












これはこれで満足です






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