すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


伊吹山(滋賀県)





ヤマトタケルノミコト(日本武尊)は東征の帰途に伊吹山に荒ぶる神がいると聞き、
退治するために山登るが、草薙の剣を忘れたために、逆に荒ぶる神の「雨と霧と氷」
の攻撃に遭い、命からがら退散した。(古事記/日本書紀)




その伊吹山を新幹線の車内から激写!!!


早春の伊吹山!


工場越しの伊吹山!


送電鉄塔と伊吹山!


時速300キロで激写、伊吹山

(伊吹山の連写)




***




伊吹山といえば、百人一首のこの歌で有名

 かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを   藤原実方
 あなたには言ってませんが、伊吹山のさしも草のように私の
恋心は燃えています。多分あなたは知らないでしょうが。
 



どうもあんまり好きな歌ではない。
伊吹山に生えていた「さしも草」はお灸に使うと
長く燃えることで有名だったらしく、そこから恋の
心も「長く燃える」と掛けてたようだ。
現代の感覚では本当に分かりづらい内容である。




***




松尾芭蕉も詠んでいる。

 そのままよ 月もたのまし 伊吹山 

伊吹山は月の力を借りなくても、
そのままの姿で十分に美しいのだと。










copyright(C)2012 ゆかりの地☆探訪 〜すさまじきもの〜 all rights reserved.