すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


家田の松(滋賀県大津市)







朝ぼらけ家田の松も霧籠めて 覚束なしやまのの板橋 隆心法師(松葉名所和歌集)




滋賀県のそこそこ著名な歌枕である真野(まの)入江(いりえ)の近く、大津市真野家田付近にあった松林を詠んだ歌。

朝霧が立ち籠めるなか、景勝地である家田の松真野の板橋がおぼろげに見えたようだ。


え〜、地図で見ると真野家田の住所には、集落が一つだけあった。古くからの集落の様子で、この辺りだろうと目星を付けた。



国道477号線から見た家田の集落



ずっと近づいたところから全体を撮影、普通の田舎の集落だった



近影、古くからある家が殆どであった



集落の手前に橋があった



家田橋とあった、多分、これが「まのの板橋」の現在の姿だろう
もはや板橋ではなく、コンクリート製の桁橋になっていた



家田橋は真野川に架かる橋、真野川の下流に歌枕「真野入江」があった



松が一本あった、これこそ「家田の松」だろう



ふと振り返ると比良山に雪が積もっていた






真野の板橋(家田橋)と橋の向こうに見える家田の松










こんな抒景歌は肩が凝らないので好きです






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