すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
イギリス海岸(岩手県花巻市))
宮沢賢治ネタ 旅行サイト「じゃらんネット」の案内文
宮沢賢治は実在する地名を外国語のように変えてしばしば作中に登場させている。たとえば、 モリーオ ・・・ 盛岡 ハームキヤ ・・・ 花巻 センダード ・・・ 仙台 シオーモ ・・・ 塩釜 トキーオ ・・・ 東京 イーハトーヴォ ・・・ 岩手 これらの地名とは全く造語の意図が異なるのがイギリス海岸。 ドーバー海峡の海岸に似ているというわけで名付けたもの。 「イギリス海岸」(宮沢賢治)より
とりあえず現地訪問 ![]() 史跡としてちゃんと整備されていた。 ![]() これが現在のイギリス海岸。 上流にダムができたため、川の水位が安定してしまい、なかなか泥岩質の川床が姿を現さなくなったようだ。 ![]() 手前の水面に少しだけ泥岩の露出が確認できる。 ![]() こんなかんじ。 こんなイギリス海岸を題材として宮沢賢治は作詞作曲している。 どんなメロディーなのかよく分からないが、詞の部分は次の通り |
Tertiary the younger Tertiary the younger Tertiary the younger Mud-stone あをじろ日破れ あをじろ日破れ あをじろ日破れに おれのかげ Tertiary the younger Tertiary the younger Tertiary the younger Mud-stone なみはあをざめ 支流はそそぎ たしかにここは修羅のなぎさ |
宮沢賢治 |
う〜ん、特に感想はないのだが、少しコメントすると、 「Tertiary the younger」とは新第三期という地質用語。 「Mud-stone」は泥岩のこと。 宮沢賢治にかかると地質用語も詩文となってしまうようだ。 「支流はそそぎ」という場面はここ ![]() 手前から瀬川が流れて行って北上川に注いでいる。 ここは宮沢賢治にとって「修羅のなぎさ」であったようだ。 |